アメリカの小売全体に占めるオンライン比率はまだ10%で、ここから新たな拡大ペースが始まりそうです
2019年3月5日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
12月小売売上高が9年ぶりの大幅減、先週発表の個人支出も大きく落ち込みましたが、一方で、小売企業の決算後の株価の反応は良好です。これは消費の強さというより業界の構造的な問題、店舗過剰が解消されてきたためです。ウォルマートはトイザらスの倒産で、クリスマスの玩具市場を取り、ベストバイはシアーズ倒産で白物家電、スマート家電の売り上げを伸ばしました。
スニーカー専門店のフットロッカーの決算は既存店売上高が予想の4.6%に対し9.7%も伸びました。これは不採算店舗の閉鎖及び改装、移転で、1店舗当たりの集客力を高めたためです。また、先週はギャップも230店舗閉鎖などのリストラ計画を発表し株価が急騰しました。eコマースにじわじわ押されてきた業界にとうとう再編の波が押し寄せた印象です。
ここからオンラインシフトが加速します。ショッピファイは小売業者がオンライン販売をするためのプラットフォームを提供するIT企業ですが、直近決算は大幅な増収増益となっています。アメリカの小売全体に占めるオンライン比率はまだ10%で、ここから新たな拡大ペースが始まりそうです。
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