ストリーミングにおける音楽のライセンス料が負担になっているスポティファイにとって、音楽以外のコンテンツ拡充とポッドキャスト上の広告で稼ぐ戦略が長期的にはカギを握るとみています
2019年3月6日(水)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 近下篤子さん
ポッドキャストに注目しています。現在、動画や音楽のようなコンテンツはネットに接続して、ダウンロードと同時に再生を行うストリーミングが主流となりつつありますが、ポッドキャストは携帯端末にコンテンツをダウンロードして保存し、いつでも聞くことができます。端末の保存容量や対応したアプリが増える中で、利用者は着実に増加し、ポッドキャストの広告市場は今年、30%程度の高い成長が見込まれています。
ポッドキャストの利用者はアメリカ国内で7300万人ほどに達し、20代から30代半ばまでの若い層が多く、教育水準や所得も高いとされるため、広告のターゲットとして魅力的です。また、コンテンツの内容と連動した広告が多く、利用者が広告をしっかりと聞く傾向があるため、ほかの媒体と比較して4倍以上、商品が記憶に残りやすいという調査結果もあります。
音楽ストリーミング企業がビジネスチャンスとして目を付けています。大手のスポティファイは先日、ポッドキャストのコンテンツを制作する企業を買収しました。ストリーミングにおける音楽のライセンス料が負担になっているスポティファイにとって、音楽以外のコンテンツ拡充とポッドキャスト上の広告で稼ぐ戦略が長期的にはカギを握るとみています。
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