投資家が上昇相場に置いていかれることを恐れる地合いに変化
2019年4月3日(水)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
足元の相場の反発は金融政策や米中貿易協議などを材料とした期待先行型だとみています。指数が最高値を取るにはマクロ、ミクロ両面でのファンダメンタルズの改善が欠かせません。マクロ面ではまだ弱い経済指標が優勢です。前日に米中の製造業系の指標の改善がみられたように、今後、世界景気の減速懸念を払しょくする材料が続くことが重要です。
1-3月期のS&P500の増益率予想はマイナス1.8%で、約3年ぶりに減益となる可能性があります。一方、増益率予想は決算直前に下がりやすく、実際の決算と同時に切り上がると言いう特性があります。足元では下方修正がやや緩やかになりつつあり、今回も同様のパターンに期待しています。
S&P500を対象とする先物の建玉が先週末に実に3カ月ぶりに買い持ちに転じました。それ以前の株価上昇は市場参加者が強きになり切れず、反落局面到来に怯えながらの上昇で、先週、そうした状況がようやく変化したと言えそうです。つまり今は投資家が上昇相場に置いていかれることを恐れる地合いに変化しており、アメリカ市場の先高観を示す象徴的な事象だと考えています。
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