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今回の和解によってiPhoneの5G対応が早まる可能性がある

2019年4月18日(木)Newsモーニングサテライト

 

米国みずほ証券 兼松渉さん

 

アップルとクアルコムは過去2年間にわたり特許訴訟で争っていましたが、訴訟をすべて取り下げ、数年にわたる半導体供給のライセンス契約を結びました。この問題は泥沼化する可能性も指摘していただけに、和解のニュースは市場関係者にとって大きなサプライズとなりました。
アップルはこれまで5Gの分野でライバルのサムスンなどの遅れを取っていましたが、その背景の一つがまさにこの訴訟問題なんですね。5G関連の半導体に強みを持つクアルコムとの関係悪化を背景にアップルはインテルやサムスン、または中国のファーウェイの5GのチップをiPhoneに搭載する可能性すら指摘されていました。今回の和解によってiPhoneの5G対応が早まる可能性があると考えています。
先週金曜日にはトランプ大統領が5Gの普及を全面的に支援することを明らかにし、アメリカは5Gで勝つと断言しました。民間企業に対する補助金や規制緩和の計画を明らかにしています。韓国や中国との間で5Gをめぐる競争が激化する中で、これまでアメリカチームの足かせとなっていった、この訴訟問題が解決したことは今後のアメリカにおける5Gの普及を考えるうえで重要なポイントとなると考えています。

 

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