ハードウェア事業を見直す動きが加速
2019年5月9日(木)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
アップルやサムスン電子などの高級端末に対抗し、グーグルはあえて価格を抑えて、どれだけ良いものが作れるかという取り組みです。ほかにも新型スマートディスプレーなどのハードウェアが発表されましたが、そこにはグーグルが直面する一つの課題が見えると考えています。
先月29日に発表されたグーグルの親会社、アルファベットの決算ではインターネット広告が前年同期比、約15%増と前年の24%増から伸びが減速しました。売り上げのおよそ85%を占める広告に陰りが見える中、ほかの事業を強化したいとの考えも今回のハードウェア戦略の背景にあると考えています。
まず一つはフェイスブックやアマゾンなどとの競争の加速だと考えています。実際のところフェイスブックのインターネット広告収入は26%の増加と堅調な伸びを見せていました。また、ソーシャルネットワークやインターネット検索などの広告ビジネスではプライバシーをめぐる規制のリスクも高まっているため、今後はこういった形でインターネット大手がハードウェア事業を見直す動きが加速すると考えています。
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