稼ぐ力に注目
2019年5月21日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
本業でお金を稼ぐ力、すなわち営業キャッシュフローの創出力に優れた企業に注目しています。例えば、マイクロソフトです。盤石な法人顧客網と継続課金モデルのソフトウェア、クラウド事業を基に年間で4兆円以上の資金を稼ぎ、14兆円ものキャッシュを保有しています。
稼ぐ力が安定的ということは攻め、守りの両面で使える資金額が増えるため、現在の不透明な相場環境で評価されやすくなるためです。マイクロソフトは2016年にビジネス用SNSのリンクトインを2兆円強で買収しました。そのような攻めのM&Aを行いつつ、その後も株主還元を高水準でキープしています。攻守両面でバランスのとれた施策を打つことで、株式市場からもユーザーからも評価され、さらに資金を生むという好循環につながるというわけです。
アップルのユーザーはiPhoneだけで9億人以上おり、彼らが定期的な買い替えやアプリの購入などで継続的に収入をもたらすため、アップルのキャッシュフローは極めて安定的です。アップルは貿易摩擦の影響を受けやすいと言われますが、仮に部品の調達先や製造場所を変更する必要が出たとしても、サプライチェーンを再構築するまでの間、豊富なキャッシュを基に十分に事業を運営することが可能です。これがアップルの本質的な価値と言えます。
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