小売業界の勝ち組・負け組
2019年5月29日(水)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
今回の小売決算は2極化が鮮明です。小売業界では良好な雇用環境や業界の淘汰が進んだことはプラス。一方、税還付の減少や寒冷気候などはマイナスです。見通しに影響する追加関税第4弾への対応能力は企業によって大きく異なります。
ディスカウントストア大手のウォルマートとターゲットはオンライン売り上げが4割近く伸びて、株価は堅調です。両社の武器は何千店舗もの店舗網と生鮮食品に強いことで、店舗でのピックアップが好評、アマゾンとの差別化ができています。関税の影響ですが、ウォルマートの場合、食品の売上比率が6割近くあり、買い付けの3分の2は国内調達です。輸入商品の一部は値上げやサプライチェーンの再編などで対応でき、関税の影響は限定的と順調な見通しが示されました。
コールズやノードストロームなどデパート各社は株価が急落しました。天候不順などで実績が不振だったうえに、関税分を値上げするプライシングパワーがなく、見通しは極めて不安定です。コスト増を軽減するための調達先の見直しが一層加速しそうです。
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