今後はエネルギーやテクノロジーの保有が増える可能性
2019年5月8日(水)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん
決算ではバークシャーが保有するキャッシュが3月末時点でおよそ1140億ドル、12兆円以上にまで増えていることが明らかになりました。バークシャーは巨額資金を基に新たな買収や投資先を探していると言われ、株主総会の直前には石油大手、オキシデンタル・ペトロリアムへの投資を明らかにしています。
バークシャーはオキシデンタルが買収に成功した際に100億ドルを投資するという支援策を発表しました。この後押しもあって、オキシデンタルは今回の買収合戦においてシェブロンよりも優位な立場になりました。そして、株主総会で注目されたのはこれまでアップル以外テクノロジー株への投資をほとんどしてこなかったバークシャーがアマゾンへ新たに投資をしていたことです。
実は今回の判断はバフェット氏や副会長のマンガー氏ではなく、別の運用担当者によるものです。バフェット氏がすでに88歳、マンガー氏は95歳ということもあり、次の世代へ運用を少しずつ引き継ぐ可能性が感じられます。バークシャーの保有株はこれまで銀行や消費関連、航空会社などでしたが、今後はエネルギーやテクノロジーの保有が増える可能性があり、注目しています。
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