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完全キャッシュレス化にはまだ時間がかかりそう

2019年5月10日(金)Newsモーニングサテライト

東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん

ハンバーガーチェーンのシェイクシャックやスターバックスなどで現金決済を基本的に受け付けないキャッシュレス店舗を試験的に開始する動きが多くみられています。
クレジットカード決済などが多い印象のアメリカですが、実は消費者の間で最も頻繁に利用されているのは依然として現金であり、特に少額決済については圧倒的に現金となっています。小売店としては現金の管理に多くの時間とコストがかかっていて、その分キャッシュレス化の効果が大きいと言えます。
フィラデルフィアでは現金支払いを拒否する完全なキャッシュレス店舗は違法となり、ニューヨークなどの大都市でも検討されています。現金決済を受け付けないことはアメリカの全世帯の4分の1を占める銀行口座を持たない人々に対する差別とみられているようです。アマゾンのレジなしコンビニ、アマゾンゴーもニューヨークの新店舗では現金も受け付けるなど、当初のコンセプトとは逆行しています。社会的な事情から完全キャッシュレス化にはまだ時間がかかりそうです。

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