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原油価格の動き

2019年5月16日(木)Newsモーニングサテライト

三井住友DSアセットマネジメントNY 曽根良太さん

株式市場は変動が大きいものの、原油価格はあまり動いていません。本来であれば、米中貿易摩擦の激化による中国の石油需要の落ち込みが連想され、原油価格も下落するとみていました。しかしながら、テクニカル要因に下支えされ、むしろ反発の兆しが出ています。
足元は実はテクニカル的に重要なターニングポイントでした。株価が大きく下げた13日、原油価格は50日移動平均線を割り込み、200日移動平均線に接近しました。しかし、サウジアラビアの石油タンカー襲撃のニュースで供給不安が高まったことが支えとなり、結果的に下値抵抗線が形成されたという形になりました。
目先の材料として中国との通商交渉は6月末のG20まで進展は少ないとみられ、むしろOPECやイラン制裁強化などのニュースが意識されると思います。イラン情勢の緊張は原油の上昇材料ですが、ドライブシーズンを控えるアメリカは原油高から消費への悪影響を連想されやすい時期を迎えています。よって、トランプ大統領が来月のOPEC総会に向けて、減産に対するけん制を再開し、原油価格の上値が重くなると見ています。

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