脱プラでアルミに注目
2019年6月18日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
先行きが不透明な相場環境では投資家が長期的な視点に基づいた投資に流れやすいと考えます。そこで改めて持続可能な開発目標、SDGsという投資テーマに注目しています。中でも今月末に大阪で開催されるG20で海洋プラスチックごみ問題が議題になるため、脱プラスチックが話題を集めそうです。
飲料用のアルミ缶で世界シェア飲料用のアルミ缶で世界シェアナンバーワンのボールという企業です。現在、ペットボトルからアルミ缶へのシフトが加速しており、これはボールの売り上げ押し上げ要因となります。北米で販売される飲料の容器の原材料に占めるアルミの割合は昨年上期には56%にまで上昇しています。また、コカ・コーラやネスレといった巨大メーカーが包装材料の100%リサイクルを長期目標に設定しており、今後も上昇が見込まれます。
アルミはリサイクルコストが安く、半永久的にリサイクルが可能という側面を持っているためです。世界的な脱プラスチックのトレンドの中で、アルミのリサイクルが加速すれば、ボールなどアルミ缶製造企業にとっては素材調達コストが減り、利益の押し上げ要因になります。脱プラスチックに取り組み企業が増えることで、大きなトレンドが生まれることが期待されます。
« 企業に脱中国の動き | トップページ | ボーイングvsエアバス »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント