大企業がクラウドファンディング
2019年6月28日(金)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
クラウドファンディングは新規のプロジェクトのために必要な資金を不特定多数の人から集めることを指します。見返りを求めない寄付型。開発商品が完成した際に資金提供者に商品を渡すリワード型。株式と交換する投資型などがあります。特にリワード型の市場が大きく拡大しており、2018年から2022年にかけての年平均29%の成長が予想されています。
最近は大企業がマーケティングの手段として活用する例が増えています。例えば、新しいドリンクを開発する際に、アイデアの段階でクラウドファンディングを行い、開発資金を集めて、商品が完成したら資金提供者にリワードとして渡します。小規模な試験販売を行うのと同じで、製品や価格に対する消費者の反応を検証するのが可能です。また、そもそも人気のない商品には資金が集まらないため、新商品の開発に大きなコストをかけた後に失敗するというリスクも避けられます。既にコカ・コーラやP&Gなどがこの方法を利用しています。
クラウドファンディングのプラットフォームを提供する企業を利用することがほとんどです。最近ではフェイスブックも寄付型のサービスを開始しました。手数料も5%以上と大きく、プラットフォームを持つ企業の新たな収入源と期待されます。
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