なぜ今iPad OSか
2019年6月4日(火)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん
アップルは本日から開催の開発者向け会議、WWDCで様々な新機能を発表しました。特に注目したのはiPad向けの新たなOS、iPad OSで、これまでiPhoneと同じものを使用していたOSから独立させたという点です。
iPad OSの登場に合わせて、アプリの開発者がiPhone向けアプリをパソコンのMac上に簡単に移行できるという新機能も発表しました。これまで全世界で9億台が利用されているiPhone向けアプリの開発に専念しがちだった開発者が今後はiPadとMacの両方で利用できるアプリの開発にも力を入れることが考えられ、アップルのサービス収入の一部であるアプリストアの収入増加につながる可能性があります。
市場ではアメリカのファーウェイ制裁に対抗して、中国が国内におけるiPhoneの販売を禁止した場合、アップルの利益が最大3割程度押し下げられるという分析も出ています。この対抗措置は中国のサプライヤーやアプリ開発企業にも悪影響になるため、可能性は低いとみられていますが、中国の消費者が自主的にiPhoneからファーウェイなど中国ブランドのスマートフォンに乗り換える可能性はあります。中国市場におけるiPhoneのシェア低下には注意が必要と考えています。
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