株式市場の牽引役は
2019年6月27日(木)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
年初来でみると、ハイテクの中でもソフトウェアセクターの株価上昇が目立っています。S&P500指数が年初来でおよそ16%高となっているに対し、ソフトウェアセクターは28%高、オラクルやマイクロソフトが堅調で、クラウドへの移行や利用者がサブスクリプション制に乗り換える動きなどが業績の追い風となっています。
このところ巨大なIT大手に対する規制リスクが高まっている中で、アルファベットやアマゾンなどのいわゆるFANGのくくりに入ってしまう銘柄の株価はアンダーパフォームが目立っています。そういった中で、ソフトウェアはハイテクの中でもこのFANGに含まれていないというメリットがあるのでは考えています。最近はソフトウェアにおいてあるトレンドも見られています。
最近IPOを行ったビジネス用チャットを運営するスラックやビデオ会議システムを提供するズームなどは従来のソフトウェア大手とは違い、ボトムアップセールスが特徴です。企業のIT責任者を説得し、企業に売り込む従来のやり方ではなく、実際に手を動かす従業員にまずは無料でトライしてもらい、そこから利用者を増やし、顧客を囲い込む、いわばソーシャルネットワーク、SNSのような普及を狙っています。今後はこういった新興ソフトウェア企業が市場シェアを伸ばしていけるかに投資家の関心が集まっています。
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