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ボーイングvsエアバス

2019年6月19日(水)Newsモーニングサテライト

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん

アメリカのボーイング、ヨーロッパのエアバスという世界の2大航空機メーカーが新型機を披露したり、航空会社からの受注を発表したりすることが毎回注目を集めます。エアバスは今回の航空ショーで通路が一つの小型機の新型、A321XLRを発表し、中小型機市場での攻めの姿勢が示されています。
ボーイングの中小型機、737MAXは墜落事故を受けて、運航停止状態が続いています。ボーイングによる向こう20年の市場見通しによれば、航空会社に納入される航空機の内、およそ74%が737のような中小型機と見込んでいて、その大事な市場でエアバスにシェアを奪われる可能性があることは大きな痛手となります。加えて米中貿易摩擦の悪影響もボーイングにとって懸念される中、株価を比較しても冴えない値動きが続いています。
ボーイングに関しては737MAXの運航停止措置がいつ解除されるかというのが目先の注目点です。また、世界における乗客の飛行距離伸び率は足元で伸びが鈍化していることから、世界的な景気減速を背景とする需要の減少が示唆されています。今後、航空会社が航空機の発注を減らす可能性があり、今後の経済指標の動向に注目が必要とみています。

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