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原油価格の行方

2019年6月21日(金)Newsモーニングサテライト

三井住友DSアセットマネジメントNY 曽根良太さん

イランがアメリカ軍無人偵察機を撃墜したことを受けて、イランとアメリカの緊張が一層深まるとの警戒感が高まっています。さらにFOMCを終え、株式市場がリスクオンムードになっていることで、原油価格の上昇が加速している印象です。
当初の予定から延期され7月1日の開催となりました。協調減産における最大の産油国であるロシアとの調整が難航していたことや中東情勢の混乱が主な延期理由だとみています。このところのOPEC総会は事前の政策の方向性を示すことで、トランプ大統領からけん制されることを警戒しているようです。事前に出てくる情報が減っているため、投資家はあらかじめ投資ポジションを調整することが難しく、政策結果の発表を受けた原油価格の変動が大きくなると傾向が強まるとみています。
実は先月後半にテキサス州で主な石油会社に取材したところ、原油価格の上値は抑えらそうだと感じました。今年後半に向けた各石油会社の事業計画を見ると、原油価格が40ドル前半に低迷しても収益性を維持できることが強調されていました。これは裏を返せば、価格の低下にしっかりと備えているという経営者のメッセージです。アメリカの増産が加速し、供給過剰感がさらに強まりそうです。

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