原油相場、今後の動きは
2019年7月25日(木)Newsモーニングサテライト
三井住友DSアセットマネジメントNY 曽根良太さん
60ドルを超えると上値が重くなる展開です。OPECと非加盟国の減産延長の決定や中東情勢の緊迫化、ベネズエラの生産量減少など価格を押し上げる要因が多かったにもかかわらず、原油市場の投資家は中期的な展望になかなか強気になれていないことが背景にあるようです。
やはり世界的な景気減速によって、需要が鈍化するとの懸念です。特に世界第2位の原油消費国である中国の景気減速を懸念する声が多く、生産量が減少しているイラン産原油が実は中国の港湾で大量に保管され、余っているとの観測報道などもあり、需要が弱いことの懸念に拍車をかけています。
石油ガス開発の下請け会社、ハリバートンの決算でアメリカの開発活動減少を背景にリストラを実施したことが発表されました。石油メジャーがシェールオイルに本格参入したことで、供給過剰を懸念した中小の石油会社が生産量拡大に慎重なスタンスになっています。アメリカの原油生産量は減少トレンド入りの兆しが出ているため、今後の原油価格は上値も重い一方、下値も堅いとみています。
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