クラウド事業の競争激化
2019年7月30日(火)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん
ハイテク企業大手、中でもクラウドサービスを提供している企業の決算に注目しました。これまでにアマゾン、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットの主要企業3社が決算を発表しましたが、各社のクラウド事業の伸び具合に違いが表れています。
クラウドの市場シェアトップであるアマゾンのAWS、2位であるマイクロソフトのazureの売上高の伸び率はどちらも伸びが減速する結果となりました。一方、シェアで後れを取るアルファベットについては決算資料で、クラウド事業の売上高を開示していないものの、今回の決算発表後の電話会議で、年間80億ドルになるペースだと明らかにしました。四半期ベースで10億ドルの売り上げがあった2017年10-12月期と比べかなり増えているとみられます。
先週金曜日、決算を受けてアルファベットの株価は10%近く上昇しました。前回の決算発表以降に下げていた分を取り戻すような動きとなり、投資家もクラウド事業の伸びを評価したとみられます。アルファベットは今後数年でクラウド事業にかかわる販売部隊を3倍に拡大すると明らかにしています。アマゾンもAWS部門での採用を増やすとしており、今後、クラウド事業をめぐる競争がますます重要になり、激しさを増していくと考えています。
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