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新車販売台数を分析

2019年7月3日(水)Newsモーニングサテライト

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん

アメリカで人気が高いピックアップトラックの競争に注目が集まりました。従来、この分野ではフォードやGMの存在感が強いですが、フィアットクライスラー傘下のブランド、ラムのピックアップトラックが去年から56%増加していて、勢いをつけています。
各社の発表は全体として軟調な内容が目立ちました。一つの要因に価格上昇があり、ある調査会社によれば、今年上半期の平均新車価格は去年と比べて4%近く上昇しているということです。一方、自動車メーカーから見れば、販売台数が低調でも、価格の上昇が売上高の支えになるという状況です。また、市場の予想通りFRBが今月、利下げに踏み切るとすれば、自動車ローン金利の低下につながり、今後、販売台数も回復する可能性があります。
特に中国市場の落ち込みが目立ち、今年5月まで11カ月連続で前の年を下回る販売台数となっています。来年導入予定であった排ガス規制の基準を一部の都市で前倒して適用したことで、現時点で規制をクリアできるモデルが限られ、販売の逆風になっています。中でもアメリカ勢は電気自動車などで日本やヨーロッパ勢よりも遅れているとみられ、当面は中国での厳しい環境が続きそうです。

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