予防的切り下げで株価は?
2019年7月24日(水)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY ?田拡司さん
実は2019年7月31日はアメリカ経済の景気拡大局面が月間ベースで記録を更新する日でもあります。1854年以降の最長はクリントン大統領政権下を中心に続いた120カ月で、今回の2009年7月に始まった拡大局面は今月31日で121カ月となります。
今回の利下げは景気拡大局面での利下げであるため、予防的切り下げともいわれます。FRBの過去の利下げも景気後退の前か後かで、2パターンに分けることができます。1971年以降では利下げに転じた後も景気拡大局面が1年以上続いた景気後退前の利下げが6回、それ以外の景気後退後の利下げが5回ありました。
株価の明暗が大きく分かれています。最初の利下げから3カ月ごとのS&P500指数の平均パフォーマンスを比べると、景気後退前の利下げであれば、その後、株価は上昇基調、反対に景気後退後の利下げの場合、平均パフォーマンスはマイナスです。市場が期待する今月の利下げはこの景気後退前の利下げとみられ、8月以降も株式相場は堅調推移が期待できそうです。
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