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サマーラリーはあるか

2019年7月9日(火)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん

7月4日の独立記念日から9月第一月曜日のレーバーデーまでは株価が上昇しやすいというものです。特にナスダックの上昇が目立つことで知られており、過去10年でみると、ナスダックは8回上昇、平均上昇率は3.4%と3指数の中で突出しています。
決算発表に伴い、ナスダックに多く含まれるIT企業の業績優位性が確認されるためだと考えられます。7月はアメリカ企業にとって4-6月期の決算発表期です。通期の半分を折り返したことで、アナリストによるIT企業の業績見通しの引き上げが多くみられます。例えば、去年は4-6月期の決算の発表前の通期の増益率予想は20.1%でしたが、決算が終わった後は22.8%まで上方修正されました。これはS&P500全体の増益率の修正幅よりも大きく、一昨年も同様なパターンが確認できます。
現時点におけるITセクターの今年通期の増益率予想はマイナス2.8%となっており、決算のハードルが極めて低いためです。貿易摩擦や景気減速への懸念を過剰に織り込んでおり、決算と同時に懸念に一服となると考えます。利益幅が大きく、利益額が大きいセクター内で先陣を切って発表されるIBMとマイクロソフトの決算に要注目です。

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