利用者増で航空機リース堅調
2019年8月21日(水)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 近下篤子さん
今年はアメリカ航空会社の利用者が2億5700万人に達し、過去最高を更新すると予想されていますが、一方で、航空機の不足などにより予約がキャンセルになってしまう人も増加しています。3月からボーイングの737MAX機が墜落事故を受けて、運航を停止していることが影響しています。
航空機のリース業界です。リース会社はボーイングなどのメーカーから航空機を仕入れて、航空会社の貸出ますが、航空会社が運航する機体のリース比率は年々上昇し、4割に達しています。ボーイング機を保有するリース会社は運航停止によって貸し出しができなくなるというマイナス面もありますが、別の機体で穴埋めする必要性から小型旅客機の需給がひっ迫しており、一部小型機にかかるスポット料金が3月以降に40%近く値上がりしたものもあるそうです。
低金利が業界の追い風になるとみています。航空機のリース会社は老朽化した期待を定期的に買い替える必要があり、購入資金の調達コストが利益の圧迫要因です。大手のエアキャップが最近の電話説明会で利下げに伴う金利の低下が続けば、利子負担の軽減につながるとコメントするなど、業界全体で収益改善が期待されます。
« 中国に依存する製品 | トップページ | ファッションでサブスク拡大 »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント