リーガルテックに熱視線
2019年9月27日(金)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 近下篤子さん
法務、法律に関するIT分野でリーガルテックと呼ばれています。去年のリーガルテックに対する投資は前年のおよそ7倍にのぼり、この分野での企業買収がこの夏、急増したことから、リーガルテックにおけるM&Aの夏だったともいわれています。
コンプライアンス対応やオンライン請求のほか、企業間の係争や知的財産、契約の管理などをIT化することを指します。リーガルテックを請け負う企業としては、たとえば、ドキュサインという企業は電子化が進む契約書における電子署名のサービスを提供しています。最近ではAIを活用して調査や意思決定を行うことも含まれ、トムソン・ロイターはAIを使って、裁判に必要な文書のチェックや相手企業の文書から落ち度を探して、裁判を有利に進める戦略の提案などを行うサービスを提供しています。
アメリカでは民事裁判の時に、証拠資料を電子データで提出する必要があることから、法的文書の電子化が進んでいます。さらに最近ではコンプライアンスの徹底が求められる中で、法律の専門家の数が足りなくなっていて、業務の効率化を図る法律事務所や社内の法務部門の強化を狙う企業がIT化を進めています。リーガルテック市場は今後8年間で年平均約40%近い成長が見込まれており、関連企業への注目が一段と高まりそうです。
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