成長のカギはミレニアル
2019年9月6日(金)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん
アメリカの主なビールメーカーの株価を比較してみると、コンステレーション・ブランズやモルソン・クアーズの株価がさえない一方、ボストン・ビア・カンパニーの株価が堅調に推移しています。これはボストン・ビアがビール以外に提供しているハード・セルツァーというアルコール飲料が最近、人気になっていることが一因になっている可能性があります。
ハード・セルツァーはアルコール入りの炭酸水のことで、ボストン・ビアはトゥルーリ―というブランドの下、様々なフルーツで香りづけされた商品を販売しています。ビール市場が伸び悩む中、ある市場調査会社によると、ハード・セルツァー市場全体の売上は昨年と比べておよそ3倍に増加したとのことです。
ビール離れが進み、健康志向が強いとされる世代、いわゆるミレニアル世代の取り込みに成功しているという点が挙げられます。というのも、ハード・セルツァーは一般的なビールと比べて低カロリーで、麦ではなくサトウキビなどで蒸留したアルコールを使用し、グルテンフリーという特徴を打ち出しています。これまでレストラン業界でみられてきたミレニアル世代の需要獲得という傾向がアルコール飲料業界でも広がっていることが示されています。
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