旅行予約もネットが席巻
2019年9月26日(木)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん
トーマスクックはブレグジットをめぐる不透明感で海外旅行の需要減少などの影響を受けたほか、近年はオンライン旅行代理店との競争に苦戦していました。最新テクノロジーへの投資の遅れからオンラインで旅行予約を行う消費者を逃したことが破産に至った一因かもしれません。
ユーロモニターの調査によると2018年から2023年の期間で、実店舗や電話による旅行の売上高の伸びは年率1%にとどまると予想されているのに対し、モバイル端末を通じた売上高の伸びは12%と見込まれています。アメリカの主なオンライン旅行代理店企業として、ブッキング・ホールディングスとエクスペディア・グループが挙げられますが、両社の株価は堅調な推移となっています。
今後は民泊仲介サイトを運営するエアビーアンドビーとの競争が激しくなると考えられます。というのも、エアビーアンドビーは今年3月にオンラインホテル予約企業の買収を発表していて、ホテル予約の分野にも進出しつつあります。エアビーアンドビーは来年中に株式上場を目指すと発表していて、市場がオンライン旅行企業をどう評価するのかという面でも注目されそうです。
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