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アメリカで広がる注目ファンド

2019年10月23日(水)Newsモーニングサテライト

野村グループ 草田裕紀さん

ターゲット・デート・ファンドと投資家のライフサイクルを考慮して資産配分を行うファンドで、具体的には投資家の退職日を目安として、退職日が近づくにつれて、リスク資産の配分を減らしていくというものです。アメリカの投信業界全体が過去10年でおよそ1.6倍の成長だったのに対して、ターゲット・デート・ファンドはおよそ4.3倍と急速に成長、残高はおよそ1兆1000億ドルまで膨らみ、確定拠出年金プランのデフォルトファンドと位置付けられています。
アメリカにおける53本のターゲット・デート・ファンドの投資対象資産の配分の平均を退職する年ごとに表したチャートを見ると、2060年に退職する投資家であれば、アメリカの大型株をメインに90%近くが株式となっている一方、2010年に退職した投資家は株式の割合が40%以下にまで低下しています。
日本でもいくつかファンドが組成されているようですが、まだそこまで残高が積み上がっていない印象です。ただ、資産配分を運用サイドで年齢に応じて変更してくれるというメリットは日本で普及してきている確定拠出年金プランとの相性も良く、日本で期待されるファンドになるのではないかと考えています。

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