貿易摩擦でも堅調なのは
2019年10月2日(水)Newsモーニングサテライト
野村グループ 田部井智春さん
GDPなどを見ても設備投資の減速がみられているのですが、IT投資といった分野では違っているようです。野村インスティネットが先月、企業のCIO、最高情報責任者を対象に行った調査によると、今年のIT支出の予想伸び率は前年比プラス7.9%となっています。また、60%のCIOがたとえ貿易摩擦があってもIT支出を維持すると回答したほか、IT支出を増やすとの回答もありました。
業務の効率化を目指すIT投資はたとえ貿易摩擦があっても、企業にとっては不可欠だということがうかがえるんではないかと思っています。IT支出を増やす分野についてみても、セキュリティやアプリケーションソフト、パブリッククラウドへの移行などが上位を占めていて、業務の効率化に対する投資市場が引き続き強いことがうかがえます。
株式市場でもこの点が評価されていて、米中貿易摩擦の懸念で情報技術セクター全体が大きく下げた時でも、ソフトウェアサービスセクターの下落幅は軽微で、底堅さを見せています。もちろんバリエーションの面でも割高であることには注意が必要ではあるのですが、IT支出金額は緩やかながらも伸びていくことを踏まえると、引き続き資金流入が続くのではないかと考えています。
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