娯楽で勝負の巨大モール
2019年10月30日(水)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 𠮷田拡司さん
ニューヨークのマンハッタンから10キロほど離れた場所に東京ドームおよそ6個分、アメリカで2番目の規模となる大型モール、アメリカンドリームが誕生しました。ショッピングモールがオンライン販売に押され、不振続きとなっている中でのオープンとなり、一部では時代に逆行するギャンブルとの声も出ています。
運営側は強気な姿勢で、1日当たりの目標来場者数は11万人としていて、フロリダのディズニーワールドのおよそ14万人と比較してもそん色ない野心的な数字です。娯楽施設を充実させていることが強気の背景にありそうです。アメリカンドリーム内の小売店の割合は45%にとどまり、半分以上が屋内のテーマパークやプール、水族館などの娯楽施設になっています。全米のショッピングモールにおける娯楽施設の割合は平均6%で、従来型のモールとは一線を画しています。
百貨店業界でも同じ取り組みが見られ、ノードストロームが先週、マンハッタンでオープンした旗艦店ではスタイリストによる洋服のコーディネートサービスやネイル、フェイシャルマッサージなどの専門店を設置し、足を運ばないと受けられないサービスを充実させています。実店舗ならではを強化する動きが今後、小売業界で続くとみています。
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