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PBでブランド価値上昇

2019年10月25日(金)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 近下篤子さん

小売店が手掛けるプライベートブランド、いわゆるPBです。今年の売上高はメーカーが手掛けるナショナルブランドの伸びを大きく上回る見通しです。消費者のPBに対するイメージが改善し、値段が安くても品質が良いという認識が定着したことが一因だと考えられます。
20代から30代を中心としたミレニアル世代が購買力を増していることがPBの市場シェア拡大につながっています。この世代は親の世代と比較して、ブランドの名前を気にせず、新しいもの好きで、何かを買う時にほかの類似商品も検討する傾向が強いとされ、安くて質の良いPBを選びやすいようです。また、新たにPBのプレミアム化も出てきています。
高品質を追求することで、値段を従来よりも引き上げる戦略です。例えば、ターゲットは高品質のオーガニック食品を今年9月から発売、アマゾン傘下のホールフーズは高級スーパーでありながら、PB商品を拡充しています。最近の調査では4割の人が良い商品であれば、PBでもナショナルブランド以上の金額を支払うと回答していて、魅力は安さだけではなくなっています。PB目当てで特定の小売店で買い物をする人が増えているとの調査もあり、プライベートブランドに注力することで集客力のアップ、ひいては小売企業そのもののブランド価値を高めているといえそうです。

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