エネルギー株堅調な事業は?
2019年10月16日(水)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん
セクター別で見ると、エネルギーは最も出遅れていて、ここまで1.2%の上昇にとどまっています。世界経済の成長鈍化を背景に需要見通しの下方修正が続いており、原油価格とエネルギー株ともに上値が重い展開となっています。ただ、必ずしもエネルギー株は原油価格と連動する傾向があるわけではありません。
エネルギー企業はその事業内容によって上流から下流と表現され、それぞれに分類される株価指数の動きは上流企業である原油の探査、開発に関連する企業の株価は原油価格との相関が高く、特に足元では軟調となっています。その一方、ガソリンなどの石油製品を精製、販売する下流事業は原油価格が下がれば、利益が拡大する傾向にあるため、直近ではエネルギーセクターの中で堅調な動きとなっています。
下流事業を展開する石油精製企業に注目しているほか、エネルギーセクターのうち、最も時価総額が大きいエクソンモービルやシェブロンといった、いわゆるオイルメジャーは上流と下流、両方の事業を抱えています。こうした企業では上流部門が軟調となっても、下流部門が支えとなり、全体として安定した業績が確認できれば、株価の上昇につながるかもしれません。
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