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堀古流ESG投資の見方

2019年10月24日(木)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん

確かにESG投資広がりを見せているんですけれども、これに伴って市場に歪みができてきていると考えています。例えば、S&P500指数のESG指数というのがあるんですけれども、これに採用されるためには一定のESGの面でスコアを維持しないといけないんですね。そんな中、プライバシー問題で揺れるフェイスブックとか、不正営業が指摘された大手銀行のウェルズファーゴなんかは4月にこのスコアがかなり低下したということで、この指数から外されています。
ESGの特にGですね、ガバナンスのスコアが大きく低下して、指数から外れたということなんですね。不祥事が明らかになると、スコアが下がって、指数から外されたり、ESGを謳って投資しているファンドなんかは自動的に売却しなければいけなくなるんですね。ただ、時間をかけて一定期間後、企業がその問題を乗り越えた時、今度はESGスコアが上がりますので、自動的に買わないといけないという操作になってしまいます。
通常、不祥事を起こした会社というのはその問題に時間の差はあれ、取り組んでいって、乗り越えるものなので、結局、乗り越えた時点で高い値段で買ってしまうということなので、通常の投資を考えれば、逆にESGの逆、不祥事を起こしたところで。ESGファンドが売ってきたところがいい投資の機会だということになってしまうんですよね。今、安全性の報告でガバナンスが指摘されているボーイングですね、株価が下がってきていますけれども、これも同じパターンではないかなと考えています。

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