高値圏は続く、堀古流の見方
2019年11月7日(木)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
上昇していますけれども、投資家はむしろまだまだ慎重姿勢で、出遅れているという様子が見受けられます。アメリカのマネーマーケットファンドの残高の推移はいわば株式投資への待機資金ともいえるものです。去年半ばぐらいからこの資金が急増してきているのがわかります。去年半ばといえば、米中貿易問題が本格化してきて、これによって、投資家がマネーマーケットに資金をシフトしていたという様子がうかがえます。
去年の終わりぐらいまででしたら、短期金利が上昇していたので、それによってマネーマーケットにシフトしていたという側面もあるかと思いますけれども、今年は夏以降、短期金利が3回も下がっていますけれども、それにもかかわらず、この資金は逆に増加し続けているという状態です。
おそらく本格的に投資家が株式市場にお金を突っ込んで上昇しているというよりも、米中貿易問題とか、金利の低下とか、徐々に売り材料がなくなっていって、売りが引っ込んで、そして、水準訂正が起こっていると状況だと思います。ということからすれば、投資家はまだまだ付いていけていない状況といえると思います。とはいえ、マネーマーケットファンドにはこれだけ待機資金としてありますので、これはかなり息の長い上昇相場になるんではないかと考えています。
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