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最高値のアメリカ株価の年内は

2019年11月5日(火)Newsモーニングサテライト

野村グループ 田部井智春さん

S&P500指数構成企業のうち、本日までにおよそ7割の企業が決算発表を終えました。情報技術セクター、ヘルスケアセクターで予想を上回る決算が目立つほか、資本財や素材、金融といった世界経済の減速などマクロ要因の逆風が大きいセクターでも想定よりも悪くない結果で買い戻しが続いているようです。
S&P500指数の向こう12カ月のEPSベースのPERは現在、17.9倍ですからバリエーション面では割高といえそうです。また、ファクトセットの今後の業績に対する調査では来年にかけて業績の改善が続く見通しとなっていますが、直近3四半期の弱さを見る限り、この予想は楽観的過ぎると警戒する投資家もいるようです。
高値圏にあるだけにネガティブな材料が出た時の巻き戻しに注意が必要です。ただ、いざとなったら、FRBの金融緩和という後ろ盾があることや足元の良好な企業決算を考慮すると、昨年末のような大幅な下落になるとは想定しずらく、年末にかけて緩やかな上昇トレンドが続くと考えています。

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