アメリカ消費は堅調?
2019年12月17日(火)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん
雇用の強さや株高による資産効果、また、今年は年末セールが前倒しでスタートしたことから11月の消費活動は強いと期待されていた分、前月比0.2%増は物足りない印象です。ただ、前年同月比でみれば、プラス3.3%と安定水準です。
祝日の関係で今年はサイバーマンデーが12月に後ずれしました。また、昨年の年末商戦は12月の株価急落で失速しましたので、前年比較ではハッピーなクリスマスになるはずです。ちなみに小売株の年初来上昇率を見ると、ディスカウントストアが上位に並び、高額消費は低迷、バブル時代のような過熱感はありません。
雇用者数は伸びていますが、民間の8割近くを占めるサービス産業の賃金は伸び悩んでいます。5年前に800万人とも1000万人とも推定された不法移民がトランプ大統領の移民政策で労働市場から締め出された分、低賃金の雇用が伸びていることも下押し要因とみられます。これはFRBが失業率の見通しを下げたこととも整合性があります。アメリカの消費は強すぎず弱すぎず、ゴルディロックスは株式市場にとって良い環境です。
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