新型肺炎 アメリカ相場への影響は?
2020年1月30日(木)Newsモーニングサテライト
大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん
新型肺炎 アメリカ相場への影響は?
マーケットがパニック的な反応を起こす可能性は低いと考えます。2003年にSARSが流行した時の中国株の動きは、WHOが旅行者と航空会社を対象に緊急旅行勧告を発動した日からじり安となりましたが、SARSという言葉が含まれるニュースの数がピークを打つとともに下値を切り上げ、その後わずか1カ月以内にその下落分を回収しました。同様のパターンが2014年のエボラ出血熱のケースにも当てはまります。すなわち市場参加者にはウィルス懸念を理由に株式を売ることは得策ではないという経験則があるのです。
さらに金利が先行して低下していることも大きいとみています。S&P500指数の配当利回りと10年債利回りのスプレッドを見ると、足もとで急速に拡大しており、株式の投資妙味が強まっています。実際に株式市場全体が大幅安となって27日においても、P&Gなどの高配当株は逆行高となっていました。
金利が下がると少し高めのPERを持つ高成長企業も許容されやすくなるということです。おりしも現在は決算発表シーズンの真っただ中で、今後は高成長のIT企業が決算のピークを迎えます。金利低下により決算を発表した後のIT企業がフォローされやすくなったといえ、そのことも株式市場の下値を支えると考えます。
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