ハイテク大手決算の見通し
2020年1月23日(木)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
ハイテク大手決算の見通し
今後の相場の方向性を決める重要なポイントとなりそうです。28日にアップル、29日にフェイスブックとマイクロソフト、30日はアマゾンと続きます。まず、アップルについて好調なiPhone販売に支えられ、売上高の市場予想は会社見通しの中央値を上回っています。
アップルの株価は去年10月に高値を更新して以降、およそ3カ月で40%近く上昇していて、今回の決算で市場予想を上回ることが既に株価には織り込まれているといえそうです。もう一段の上昇には5G向け新型iPhoneへの言及や業績見通しが予想を上回るなど追加の好材料が必要です。一方で、対照的なのはアマゾンで、株価は同じ3カ月で10%しか上昇していません。
クラウドサービスのAWS部門の成長が減速傾向にあるほか、投資コストの増加で営業利益見通しも2四半期連続で予想以下になっています。今回の決算でもマイクロソフトとの競争激化を受けて、AWSの伸びは減速する予想で、好調だったとされる年末商戦においても翌日配送サービスに15億ドルの費用を見込んでいます。今後、こうした先行投資がいつの時点で利益となって実を結ぶのか、投資家はそのタイミングを見極めようとしているようです。
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