アメリカ 織り込まれていないリスクは?
2020年2月20日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 田部井智春さん
アメリカ織り込まれていないリスクは?
コロナウイルスの感染が拡大する中、アメリカは地理的、経済的な安定度からも資金流入がしやすい環境下にあります。一方で、PERを見ると、過去の平均と比べて割高水準にあり、現在、認識されていないリスクが顕在化した場合は市場には脆さがあると考えています。
コロナウイルスに関するリスクでは旅行、航空会社など需要面での影響が既に織り込まれているようですが、製造業のサプライチェーンなどにどの程度影響を与えるかといったことは今後、出てくるマークイットPMIやISM製造業景気指数といった製造業関連の指標を注視する必要があります。ただし、中国の連休の終節に備えて、企業がある程度、部品の在庫を積み増す時期だったので、供給面で突然、影響が出るとは考えにくく、ウイルス問題の影響は現れまでにタイムラグがあるかもしれません。
加えて、株式市場はアメリカ国内におけるコロナウイルス感染拡大を織り込んでいないことから、仮に今後、国内での感染が増加した場合、個人消費などのマイナスの影響を与えるでしょうし、足もとで割高水準にある株式市場では調整のきっかけになり得ると考えています。
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