新型コロナ 決済サービスに影響
2020年2月28日(金)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 手塚理恵さん
新型コロナ 決済サービスに影響
アップルに続いて26日にはマイクロソフトがパソコン部門の売上高の見通しを引き下げました。マスターカードもこのまま感染拡大が続けば、1-3月期の売上高の伸びが予想を2~3%下回ると発表していますが、決済サービスは今回のコロナウイルスの影響を大きく受ける業界です。
中国の国境をまたぐクロスボーダーの決済額の伸びが減速するからです。世界的に決済サービスを展開するビザやマスターカードは旅行者の減少による影響を受けるだけではなく、サプライチェーンの混乱で国境をまたいだ電子商取引の決済額が減ることの影響も受けるとみられます。クロスボーダー決済額は全体からすると少ないものの、利益率が高いため、全体の収益に対するインパクトがあります。
決済企業はコロナウイルスの感染拡大で、ヒトやモノの行き来がなくなることの影響を直接受けます。KBWによると、2020年に世界のGDP成長率が1.0ポイント低下すると、決済各社のEPS成長が1~5%低下するとのことです。収束の兆しが見えるまで、決済業界の先行きについては慎重にならざるを得ない状態が続きそうです。
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