今年のIPO 注目は?
2020年2月7日(金)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 𠮷田拡司さん
今年のIPO 注目は?
去年はシェオフィスのウィーワークがIPOを断念したほか、配車サービスのウーバーやリフトの株価が上場後に低迷するなど、やや期待外れとなりました。調達金額は前年比でほぼ横ばい、件数は30件以上落ち込みましたが、今年は去年、上場を先送りした企業が加わることもあり、調達額、件数ともに去年を上回る場合もあると見込まれています。
利益を生み出せていない企業に対する投資家の目は引き続き厳しそうですが、実はIPO銘柄で構成するETFの去年のパフォーマンスはプラス34%とS&P500指数のプラス29%を上回っていて、ウーバーやリフトなど大きく下がった銘柄が目立っていただけとも言えます。IPO銘柄は今年に入ってからも堅調に推移しています。
民泊仲介の最大手、エアビーアンドビーは知名度や企業規模に加え、新株を発行せずに既存株だけで上場する直接上場という手段を選択するのかという点も注目されています。直接上場は仲介者である証券会社を介さないため、投資家の注目度が高く、買い手が多いはずだという自信がある企業でないと難しい手段です。エアビーアンドビーが上場にどれほど自信を持っているのかを測る一つの判断材料になると思います。
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