テスラ株上昇14% 上昇続くか?
2020年2月5日(水)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
テスラ株上昇14% 上昇続くか?
先週、発表された決算で黒字となったのが。テスラ株をめぐってはウォール街でもかなり評価が真二つに分かれていて、これも本当に両極端で、破たんするか、大成功するか、どっちかと、いわば丁半博打のような賭けだったんですよね。これが先週発表された決算によって、ここで10億ドルのキャッシュフローが生まれましたので、もう破たんの可能性はほぼなくなって、これが大きく影響していると思います。
ほとんどが空売りの巻き戻しだと思います。浮動株に対する信用売り残高の比率は去年の秋ぐらいまで30%以上あったのが、決算前までに17%までに低下していたんですよね。空売りするためには株を借りないといけないんですけれども、貸株市場のほうでも、それまではテスラの株は借りにくかったんですけれども、最近は簡単に借りれますので、空売りの圧力というのはもうほとんどなくなっているんではないかと思います。
時期的にはそんなに長く続かないと思いますけれども、値幅はこれだけ勢いがついているので難しくて、ただ、ひとつ参考になるのはやはりほかの自動車メーカーとの比較です。テスラの時価総額というのはフォルクスワーゲンを抜いて、今、世界第二位、トヨタに次いで第二位になっているんですけれども、売上の時価総額に対する比率というのがトヨタと8倍の差がついているですよね。ですので、バリエーションから行くと、非常に高いところまで来ていると。短期的には過熱していますので、予想は難しいのですけれども、やはり落ち着きどころという点では、これはもう行き過ぎの域に来ていると思わざるを得ないと思います。
« 原油市場で米国産の割安感が薄れている | トップページ | 路線価に基づく相続財産の評価は不適切 »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント