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新型肺炎でも高値のワケ

2020年2月14日(金)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 森本裕貴さん

新型肺炎でも高値のワケ
新型肺炎への懸念はアメリカ市場の強さにつながっていると考えています。S&P500指数とMSCIアジア太平洋株のPERの差は現在、史上最大となっています。新型肺炎への懸念から中国をはじめとしたアジア各国への投資を手控える動きが強まり、その資金がアメリカに向かっているという構図です。
成長株と割安株のどちらがより市場で好まれているかは足元では成長株の優位が鮮明になっています。仮に市場全体が割高だと思われているなら、割安株の物色が強まっているはずですが、そうはなっていません。
それが新型肺炎によるもう一つの副次的効果です。今週のFRBのパウエル議長の議会証言ではリスク要因として新型肺炎が挙げられ、いざという時には金融緩和に踏み切る意向が示されました。その結果、金利は低空飛行の状態となり、少し高めのPERを持つ成長企業も許容されやすくなりました。アメリカ市場の中心であるIT成長企業にとってフォローの環境が生まれ、市場の強さにつながっているというわけです。

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