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リフト決算に厳しい見方

2020年2月13日(木)Newsモーニングサテライト

米国みずほ証券 兼松渉さん

リフト決算に厳しい見方
先日、ライバルのウーバーが黒字化のタイミングを前倒しにしたばかりであっただけに、黒字化のタイミングについて見通しを示さなかったリフトに対する評価は厳しいものとなりました。これまで配車サービスやフードデリバリーの業界ではとにかく市場の拡大が最優先、採算度外視で市場シェアを取りに行くという動きが評価されてきた面がありますが、最近、これらの企業に求められているのは一刻も早い黒字化ということになっています。
投資家の目は日に日に厳しくなっており、これまでのような無理な値下げ、割引などはもう許されなくなっています。また、先日、ウーバーが赤字のインドのフードデリバリー事業を売却することを明らかにしたように、各社は黒字化に向けた事業の選別に取り組んでいます。この業界は各社による上場をきっかけに合理化が進んでいるとはいえ、先行きを占ううえでは大きな強気要因だと考えています。
生き残りを懸けてのM&Aが増えていくことが予想されます。これまでは競争の激化ばかりが懸念されていただけに、こういった統合、そして寡占化の動きが業界全体の健全化につながるとみています。配車サービス、そしてフードデリバリーの業界は以前よりの安定し、良い意味での成熟段階に入りつつあると考えています。

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