投資家のポジションは?
2020年3月12日(木)Newsモーニングサテライト
野村グループ 草田裕紀さん
投資家のポジションは?
アメリカの代表的な株価指数先物であるE-mini S&P500先物の投資家別ネット建玉の動向、つまりどれぐらい買い越し、売り越しにポジションが傾いているかを表すデータです。ボトムを予想するのは難しい相場ですが、投資家のポジション調整の進捗を確認するは投資判断を行ううえで有益であると考えます。
生保や年金などを含むアセットマネジメントのネット建玉は今回の暴落前の2月18日時点では過去最高の112万枚以上の買い越しとなっていましたが、3月3日時点では65万枚と2週間で買い越しポジションが急速に減少したことがわかります。前回マーケットが大きく調整した2018年10月は4週間で減少幅として過去最大を記録しましたが、今回は2週間で同じ規模の減少となっていて、いかに急ピッチでポジション整理が進んだかがわかります。
3月3日時点では原油価格急落の影響などは織り込まれず、現時点での判断はやや難しいといえます。ただ、建玉の減少幅という点ではいったん反発してもおかしくない水準まで売り込まれた可能性もあるとみています。
« 月8.8万円(年収106万円)以上という賃金の要件は変わらない | トップページ | 民事裁判手続きの全面的なIT化 »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント