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アメリカ金融決算を分析

2020年4月15日(水)Newsモーニングサテライト

SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大塚祐貴さん

アメリカ金融決算を分析
JPモルガンは純利益が前年同期比で68.8%減となりました。市場のボラティリティ上昇を背景に債券と株式のトレーディング収入は32%の増加と好調でしたが、新型コロナウイルスの悪影響によるクレジットカードや事業会社の信用損失に備えた引当金を68億ドル積み増したことが響いています。ウェルズ・ファーゴも同様に引当金を31億ドル積み増したことを背景に純利益は前年同期比88.9%減となりました。
引当金の規模が一部の市場予想を上回る額となり、新型コロナウイルスが個人及び幅広い業種の法人顧客に悪影響となっていることが示されました。また、通期の純金利収入見通しではJPモルガンが従来予想から下方修正し、ウェルズ・ファーゴは従来予想を撤回することも悪材料となっています。政府やFRBがすでに打ち出している経済対策が功を奏することになれば、悪影響は一時的かもしれませんが、原油価格の急落による石油ガス企業の資金繰りの悪化は原油市場が落ち着くまで改善しない可能性があり、注意が必要とみています。

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