資産再配分が相場を左右か
2020年6月30日(火)Newsモーニングサテライト
野村グループ 田部井智春さん
資産再配分が相場を左右か
これまで新型コロナの影響でリモートワークが長期化するとの思惑からeコマース関連やクラウド関連銘柄などに資金が集中する傾向がありました。しかし、そうした銘柄の中には年初来から株価が2倍から3倍に上昇し、割高感が強まっているものもあります。さらに年金基金など大口投資家による月末、四半期末のリバランス、資産の配分調整による利益確定売りも株価の下押し材料となっている可能性もあります。
金融各社の予想でも年金基金は今回、4兆円から8兆円相当と過去数年と比べても大規模な額の株式資産を売却するとみられています。そのため7月初旬にかけては上値が重い展開が続くと想定されますし、また、感染の再拡大がさらに続いた場合はリスク資産が売られやすい地合いにあると考えています。今後は7月中旬以降から始まる第2四半期決算を見て、銘柄の選別が一層進んでいくと考えています。
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