金融ストレステストの結果は
2020年6月26日(金)Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタル・マネジマント 堀古英司さん
金融ストレステストの結果は
このストレステストは金融危機の時に銀行が十分な資本を保有しておらず、公的資金を投入せざるを得なくなった反省から毎年、実施されています。ただ、今年、特殊なのはコロナの見通しは全く見えない4月初旬が提出期限だったんですよね。コロナによる経済への打撃が予めFRBが想定した深刻なシナリオよりもずっとひどくなっています。最も今後は回復していく可能性が高いので、今回のストレステストでは回復の形がV字、U字、W字のそれぞれでどうなるかというのも審査に加えられました。
コロナの影響を受けた深刻なシナリオの下で大手銀行の資本が大きく毀損する可能性があるということで、まず第3四半期の自社株買いが禁止されました。過去4四半期の平均以上の配当を出してはいけないということも定められました。年内にもう一度、資本政策を提出することが各銀行に義務付けられています。これらは我々が予想していたよりも少し厳しい内容かなと思います。引け後の市場でも少し銀行株、軟調で取引されています。ただ、現在の水準の配当が維持される見通しとなっているので、ここは好材料かと考えています。
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