アメリカ FOMCの注目ポイントは
2020年6月10日(水)Newsモーニングサテライト
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ 大関千尋さん
アメリカ FOMCの注目ポイントは
今回のFOMCでは事実上のゼロ金利や無制限の量的緩和など現在の緩和策の意地が決定されると見込んでいますが、注目は3月に発表が見送られた経済、金利見通しの公表とパウエル議長がアメリカ経済の現状についてどのような認識を示すのかという点かと思います。イールドカーブコントロールの導入について今回、議論されるとの報道もありますが、FRB当局者の中でもまだ意見が分かれているようで、導入を予想する向きは少ない状況です。
一部にパウエル議長は景気の底入れを意識したコメントをして、現在の大規模緩和の終わりの始まりになることを警戒する向きもあるようですが、その懸念は杞憂に終わるだろうと考えています。5月の雇用統計は前の月から劇的に改善したものの、4月の失業者数の1割ほどが雇用を回復したに過ぎず、雇用、インフレ率とともにFRBの目標からは程遠い状況です。新型コロナ感染拡大の第2波への懸念もある中で、早々に慎重な姿勢を崩すとは考えにくく、FOMCの後も現在の緩和的環境が株式相場を下支えするとみています。
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