アメリカ雇用改善?市場への影響は
2020年6月4日(木)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
アメリカ雇用改善?市場への影響は
5月ADP雇用報告では雇用者数は減少したものの、減少幅は市場予想の3分の1以下に収まり、また、4月分の減少幅が縮小する方向に修正されました。新型コロナの感染拡大による雇用の悪化は最悪期を脱したと言えそうです。特に従業員50人未満の小規模企業での減少幅が縮小していて、業種別では事務・サポート職と教育で小幅ながら増加しました。政府による中小企業向けPPP給与保護プログラムの効果が雇用の改善となって現れた可能性や5月以降に各州で経済活動の再開が徐々に進んでいることも要因といえそうです。
市場では5月非農業分野雇用者数が800万人の減少になると予想しています。新規失業保険申請者数の4週移動平均線はピークを付けた4月中旬から低下傾向にあり、このトレンドに沿った予想といえます。5日の雇用統計が今回のADPと同様に事前の予想ほど悪くない数値となれば、景気回復への期待が維持され、株式市場の回復傾向は継続すると思います。
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