アメリカ株価急落の背景は?
2020年6月12日(金)Newsモーニングサテライト
野村グループ 田部井智春さん
アメリカ株価急落の背景は?
5は月中旬から続いていた早期の景気回復期待が後退し、本日は景気に敏感な業種が多いバリュー株が再び売られる展開でした。結果として債券買いが誘発され、10年債利回りが大きく低下、それが金融株の下げを呼ぶ形となりました。金利が上昇しない限りは金融株の低迷が続く可能性がります。また、経済再開による需要の回復期待で40ドル台目前目まで上昇してきた原油価格が大幅に下落し、エネルギーセクターも急落しています。
バリュー株の戻りがいったん終了したとすれば、低い金利環境が追い風となるグロース株への資金シフトが起こると考えられます。特に今後も高い成長が期待できるテクノロジー株優位の展開に回帰しそうです。新型コロナの第2波への懸念がくすぶり続ける以上、リモートワークへのシフトは続くとみられ、クラウド関連銘柄はこの先も堅調を維持すると考えています。
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