フィンテック銘柄の注目
2020年6月25日(木)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 兼松渉さん
フィンテック銘柄の注目
電子決済サービスを手掛けるスクエアの株価は3月の底値からおよそ2.75倍、ペイパルは2倍ほどの水準となりました。実はこれらの2社はこれまで主に中小企業向けの決済サービスを得意としていただけに、新型コロナウイルスの打撃が大きく、業績が圧迫されることが予想されていたんですね。
スクエアとペイパルはこの数年、中小企業への融資にも進出していて、これが業績に貢献しているんですね。4月半ばにはアメリカ政府がPPP給与保護プログラムと呼ばれる中小企業支援策の一環で、スクエアとペイパルに中小企業への政府ローンの提供を認めました。これをきっかけに両社は多くの新規顧客を取り込んでいたことが明らかになっています。例えば、スクエアの場合、政府ローンを貸し出した7万6000の企業のうち、その6割が新規のお客さんなんですね。もちろん今回の融資は将来の関係強化に向けての入り口に過ぎません。フィンテック企業にとって新型コロナの危機は大手の銀行が上手く入りこめていない中小企業や、こういったニッチな市場に向けた融資、決済などの事業を拡大する良いチャンスになっているんですね。
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